Toyota Mirai (2017 year). Manual japanese — part 14

207

5-5. 運転支援装置について

5

運転

定速制御モードでは、先行車の車速変化にあわせた追従走行を行わず、一
定の車速で走行します。レーダーセンサーの汚れなどにより、車間制御
モードで走行できない場合のみご使用ください。

ON/OFF スイッチを押して、シ
ステムを ON にする

OFF にするには再度スイッチを押しま
す。

定速制御モードに切りかえ

(約 1 秒間レバーを前方に押し続

ける)

定速制御モードに切りかえると、クルーズコントロール表示灯が点灯します。

定速制御モードから車間制御モードにもどすには、再度レバーを前方に約 1 秒間
押し続けます。

希望の速度を設定したあとは車間制御モードに切りかえることはできません。

パワースイッチを OFF にし、再度パワースイッチを ON モードにした場合は、自
動で車間制御モードにもどります。

設定速度をかえる
→ P. 204

制御を解除する・復帰させる
→ P. 205

定速制御モードでの走行

208

5-5. 運転支援装置について

設定条件について

シフトポジションが D のとき設定できます。
ただし、Bs モードになっているときは、設定できません。

車速は約 50 ∼約 100km/h の範囲で設定できます。

速度設定後の加速について

通常走行と同様にアクセルペダル操作で加速できます。加速後、車速が設定速度
にもどります。
ただし、車間制御モード時は先行車との距離を保持するため車速が設定速度以下
になることもあります。

車間制御走行の自動解除

次のとき、自動的に車間制御走行が解除されます。

速度が約 40km/h 以下になった

VSC が作動した

TRC が一定時間作動した

TRC または VSC を OFF にした

センサーが何かでふさがれて適切に働かない

ワイパーが高速で作動した(ワイパーの設定を AUTO モードまたは高速作動に
したとき)

プリクラッシュブレーキが作動した

Bs モードへのシフト操作を行った

その他の理由で車間制御モードが自動解除されるときは、システムが故障してい
る可能性があります。トヨタ販売店にご相談ください。

定速制御モードの自動解除

次のとき、自動的に定速制御モードが解除されます。

設定速度より車速が約 16km/h 以上低下した

車速が約 40km/h 以下になった

VSC が作動した

TRC が一定時間作動した

TRC または VSC を OFF にした

プリクラッシュブレーキが作動した

Bs モードへのシフト操作を行った

知識

209

5-5. 運転支援装置について

5

運転

レーダーセンサーとグリルカバーについて

車間制御モードを正しく作動させるためにセンサーとグリルカバーは常にきれ
いにしておいてください。(ビニールやつらら・雪など、汚れ検知機能で検知で
きないものもあります)
汚れを検知したときは、レーダークルーズコントロールは解除されます。

レーダークルーズコントロールの警告メッセージ・警告ブザー

走行操作に関して注意が必要な場合や、システムに異常が発生したときには、警
告メッセージ・警告ブザーで注意をうながします。マルチインフォメーション
ディスプレイに警告メッセージが表示されたときは、表示された画面の指示に
従ってください。

グリルカバー

レーダーセンサー

210

5-5. 運転支援装置について

警告

安全にお使いいただくために

安全運転を行う責任は運転者にあります。システムを過信せず、運転者は常に
自らの責任で周囲の状況を把握し、安全運転を心がけてください。
レーダークルーズコントロールは運転者の操作の一部を支援し、操作負担を軽
減するためのシステムで、支援の範囲には限りがあります。
システムが正常に機能していても、運転者が認識している先行車の状況とシス
テムが検知している状況が異なる場合があります。従って注意義務・危険性の
判断・安全の確保は運転者が行う必要があります。なお、誤った使い方をした
り、操作慣れなどで注意を怠ったりすると、思わぬ危険を招くことがあります。

システムの支援内容に関する注意点

システムの支援には限界があるため、次の点に注意してください。
システムを過信すると思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の
場合死亡につながるおそれがあります。

運転者が見る過程での支援内容
レーダークルーズコントロールは、自車と設定された先行車との車間距離を検
知するのみであり、わき見やぼんやり運転を許容するシステムでも、視界不良
を補助するシステムでもありません。
運転者自らが周囲の状況に注意を払う必要があります。

運転者が判断する過程での支援内容
レーダークルーズコントロールは、自車と設定された先行車との車間距離が適
正かどうかを判断しており、それ以外の判断はしません。このため、危険性が
あるかどうかなど運転者は自ら安全の判断をする必要があります。

運転者が操作する過程での支援内容
レーダークルーズコントロールは、先行車への追突を防止する機能はありませ
ん。このため、危険性があれば運転者自らが安全を確保する必要があります。

誤操作を防ぐために

レーダークルーズコントロールを使わないときは ON/OFF スイッチでシステ
ムを OFF にしてください。

211

5-5. 運転支援装置について

5

運転

警告

レーダークルーズコントロールを使用してはいけない状況

次の状況では、レーダークルーズコントロールを使用しないでください。
適切な制御が行われず、思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。

一般道(高速道路や自動車専用道以外)

歩行者や自転車等が混在している道

交通量の多い道

急カーブのある道

曲がりくねった道

雨天時や、凍結路・積雪路などのすべりやすい路面

急な上り坂や下り坂
急な下り坂では車速が設定速度以上になることがあります。

上り坂と下り坂が連続した道

高速道路や自動車専用道路の出入り口

レーダーセンサーが正しく検知できないような悪天候時(霧・雪・砂嵐・激し
い雨など)

接近警報がひんぱんに鳴るとき

センサーが正しく検知しないおそれのある先行車

次のような場合にシステムによる減速が不十分な場合はブレーキペダルを、加
速が必要な場合はアクセルペダルを、状況に応じて操作してください。
センサーが正しく車両を検知できず、接近警報(→ P. 206)も作動しないた
め、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

先行車が急に割り込んできたとき

先行車が低速で走行中のとき

同じ車線に停車中の車がいるとき

先行車の後部分が小さすぎるとき(荷物を積んでいないトレーラーなど)

212

5-5. 運転支援装置について

警告

同じ車線を二輪車が走行中のとき

周囲の車より水や雪がまき散らされ、レーダーセンサーの検知のさまたげにな
る場合

車間制御モードが正しく作動しないおそれのある状況

次の状況では、必要に応じてブレーキペダルで減速(場合によってアクセルペ
ダル操作)してください。
レーダーセンサーが正常に車両を検知せず、重大な傷害におよぶか、最悪の場
合死亡につながるおそれがあります。

先行車が急ブレーキをかけた場合

自車の車両姿勢が上向きになる場合(重い
荷物を積んだときなど)

カーブや車線幅が狭い道路などを走行す
る場合

ハンドル操作が不安定な場合や、車線内の
自車の位置が一定でない場合

加速

加速

減速

213

5-5. 運転支援装置について

5

運転

警告

レーダーセンサーの取り扱い

レーダークルーズコントロールが効果を発揮できるように次のことをお守りく
ださい。
お守りいただかないと、センサーが正しく作動せず、思わぬ事故につながるお
それがあります。

センサーとグリルカバーは常にきれいにしておく
お手入れをする際は、センサーやグリルカバーを傷付けないよう、やわらかい
布を使ってください。

センサー周辺への強い衝撃を避ける
センサーの位置がずれると、システムに異常が起こるおそれがあります。セン
サー、または周辺に強い衝撃を受けた際は、必ずトヨタ販売店にて点検を受
け、調整してください。

センサーを分解しない

センサーやグリルカバー周辺にアクセサリーを付けたり、ステッカーを貼った
りしない

センサーやグリルカバーを改造したり塗装したりしない

センサーの交換が必要な場合は、トヨタ販売店にご相談ください。

センサーは電波法の基準に適合しています。センサーに貼り付けられているラ
ベルはその証明ですのではがさないでください。また、センサーを分解・改造
すると罰せられることがあります。

214

5-5. 運転支援装置について

LDA(レーンディパーチャーアラート/車線逸脱警報)

白(黄)線の整備された道路を走行中に、フロントウインドウガラス上
部の白線認識用カメラを利用して白(黄)線を認識し、走行中の車線か
ら車両が逸脱したとシステムが判断した場合に、ブザーおよびマルチイ
ンフォメーションディスプレイ表示で運転者に警告します。

白線認識用カメラ

表示灯

マルチインフォメーションディ
スプレイ

機能概要

表示について

215

5-5. 運転支援装置について

5

運転

LDA を使用するにはスイッチを押

メーター内の LDA 表示灯が点灯しま
す。

解 除するには再 度スイッチ を押しま
す。

LDA の ON/OFF 状態は、パワースイッ
チ OFF 後、再始動しても継続します。

車速が約 50km/h 以上のとき

車線の幅が約 2.5m 以上のとき

直線路またはゆるいカーブ(半径約 100m 以上)を走行しているとき

両側の白線表示内側が白いとき:

左右の白(黄)線が認識されている
ことを示しています。

車両が車線から逸脱すると、逸脱して
い る側の白線表 示が黄色で点 滅しま
す。

片側の白線表示内側が白いとき:

左右いずれか一方の白(黄)線が認
識されていることを示しています。

認識されている側の白(黄)線から車
両が逸脱すると、その白線表示が黄色
で点滅します。

設定のしかた

作動条件

マルチインフォメーションディスプレイ表示

216

5-5. 運転支援装置について

両側の白線表示内側が黒いとき:

白(黄)線が認識されていないまた
は LDA が一時的に解除されている
ことを示しています。

機能の一時解除

次のいずれかの場合、機能を一時的に解除します。解除されたときの状況が改善
されると、作動を再開します。

方向指示レバーを操作したとき

作動条件以外の車速になったとき

走行中の白(黄)線が認識できなくなったとき

車線逸脱警報吹鳴直後
車線逸脱警報が作動してから数秒間は、再度車線を逸脱しても警報は作動しま
せん。

車線逸脱警報について

オーディオ・エアコン使用時は、音楽やファンの音などにより、警報音が聞き取
りづらくなる場合があります。

炎天下に駐車したあとは

走行開始後、しばらくのあいだ LDA は作動せず、警告メッセージが表示され
ることがあります。室内温度が低下し、白線認識用カメラ周辺(→ P. 214)
の温度が適温になると作動するので、いったん LDA スイッチを OFF にして、
しばらくしてから ON にしてください。

白(黄)線が片側にしかないとき

白(黄)線が認識できていない方向への車線逸脱警報は作動しません。

知識

217

5-5. 運転支援装置について

5

運転

機能が正常に作動しないおそれのある状況

次の状況では、白線認識用カメラが白(黄)線を正しく検知できず、車線逸脱警
報機能が正しく作動しないことがありますが、故障ではありません。

料金所や検札所の手前や交差点など、白(黄)線がない場所を走行するとき

急カーブを走行するとき

車線の幅が極端に狭いときや広いとき

重い荷物の積載やタイヤ空気圧の調整不良などで、車両が著しく傾いていると

先行車との車間距離が極端に短くなったとき

車線が黄色のとき(白線にくらべて認識率が低下することがあります)

白(黄)線がかすれていたり、道路鋲や置き石などがあるとき

白(黄)線が縁石等の上に引かれているとき

白(黄)線が砂ぼこりなどで見えない、または見えにくくなっているとき

白(黄)線と平行に近い影があったり、白(黄)線が影の中にあるとき

コンクリート路のような明るい路面を走行するとき

照り返しなどにより明るくなった路面を走行するとき

トンネルの出入口など明るさが急変する場所を走行するとき

対向車のヘッドランプ光・太陽光などがカメラに入射するとき

分岐・合流路などを走行するとき

雨天・雨上がり・水たまりなどぬれた路面を走行するとき

悪路や道路の継ぎ目などを走行時に、車両に大きな上下動が発生するとき

夜間にヘッドランプのレンズが汚れて照射が弱いときや、光軸がずれていると

左右に傾いた道路やうねった道路を走行するとき

舗装されていない道路や荒れた道路を走行するとき

タイヤを交換したとき

タイヤによっては十分な性能が確保できない場合があります。

LDA の警告メッセージ

走行操作に関して注意が必要な場合や、システムに異常が発生したときには、警
告メッセージで注意をうながします。
マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセージが表示されたときは、
表示された画面の指示に従ってください。
また、警告メッセージが表示されても通常の走行に支障はありません。

218

5-5. 運転支援装置について

警告

LDA をお使いになる前に

LDA を過信しないでください。LDA は自動で運転する装置でも前方への注意
を軽減する装置でもないため、運転者は常に自らの責任で周囲の状況を把握し、
ハンドル操作で進路を修正し、安全運転を心がけてください。
適切な運転操作をしなかったり、注意を怠ったりすると、思わぬ事故につなが
るおそれがあります。

誤操作を防ぐために

LDA を使用しないときは、LDA スイッチでシステムを OFF してください。

LDA を使用してはいけない状況

次の状況では、LDA を使用しないでください。
システムが適切に作動せず、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

応急用タイヤ・タイヤチェーンなどを装着しているとき

路側物に白(黄)線と見間違えるような構造物・模様があるとき(ガードレー
ル・縁石・反射ポールなど)

雪道を走行するとき

雨・雪・霧・砂ぼこりなどで白(黄)線が見えにくいとき

道路の修復で、アスファルト修復跡や白(黄)線の跡が残っているとき

工事によって規制された車線や仮設の車線を走行するとき

注意

LDA の故障や誤作動を防ぐために

ヘッドランプを改造したり、ランプの表面にステッカーなどを貼ったりしない
でください。

サスペンションなどを改造しないでください。また、交換する場合は、トヨタ
販売店にご相談ください。

ボンネットやグリルの上には、何も取り付けたり置いたりしないでください。
また、グリルガード(ブルバー・カンガルーバーなど)を取り付けないでくだ
さい。

フロントウインドウガラスの修理が必要な場合は、トヨタ販売店にご相談くだ
さい。

219

5-5. 運転支援装置について

5

運転

注意

白線認識用カメラ

LDA の故障や誤作動を避けるために、次のことをお守りください。

フロントウインドウガラスは、いつもきれいにしておく
汚れていたり、雨滴・結露・氷雪などが付着していたりすると、性能が低下す
ることがあります。

カメラに液体をかけない

フロントウインドウガラスにフィルムを貼らない

カメラのレンズ前にアンテナを取り付けない

フロントウインドウガラスが曇った場合は、カメラのレンズ前の曇りを取る

(→ P. 252)

寒冷時などにヒーターを足元モードで使用していると、フロントウインドウガ
ラスの上部が曇り、映像に影響を与えることがあります。

カメラのレンズを汚したり、傷を付けたりしない
フロントウインドウガラスの内側を掃除するときは、ガラスクリーナーなどが
レンズに付着しないようにしてください。また、レンズにはふれないでくださ
い。
カメラのレンズのお手入れは、トヨタ販売店にご相談ください。

カメラの向きは細密に調整されているため、取り付け位置や向きを変更した
り、取りはずしたりしない

カメラに強い衝撃や力を加えない、また分解しない

フロントウインドウガラスを交換する場合は、トヨタ販売店にご相談くださ
い。

カメラのレンズ付近のフロントウインド
ウガラスにステッカーなどを貼らない

カメラの近くには、何も取り付けたり、置
いたりしない

220

5-5. 運転支援装置について

クリアランスソナー

フロントコーナーセンサー

リヤコーナーセンサー

バックセンサー

クリアランスソナーは、車両と障害物とのおおよその距離を超音波セン
サーによって感知して、マルチインフォメーションディスプレイの距離
表示とブザー音で運転者にお知らせします。

センサーの位置・種類

221

5-5. 運転支援装置について

5

運転

マルチインフォメーションディスプレイの

「設定」(

P. 107)

で ON(作動)・OFF(停止)の切りかえができます。

メータ操作スイッチ(

P. 108)

ま たは、

を押 し て

を選択する

メータ操作スイッチの

を押すごとに ON・OFF が切りかわる

ON を選択すると、クリアランスソナー表示灯が点灯します。

マルチインフォメーションディスプレイの表示

フロントコーナーセンサー作
動表示

リヤコーナーセンサー作動表示

バックセンサー作動表示

クリアランスソナーの切りかえ

クリアランスソナーの表示のしかた

222

5-5. 運転支援装置について

距離表示の見方

通常表示

障害物までのおおよその距離

フロントコーナー

センサー

リヤコーナー&
バックセンサー

(点灯)

バックセンサー:
約 150cm ∼ 60cm

(点灯)

約 60cm ∼ 45cm

コーナーセンサー:
約 60cm ∼ 45cm
バックセンサー:
約 60cm ∼ 45cm

(点灯)

約 45cm ∼ 30cm

コーナーセンサー:
約 45cm ∼ 30cm
バックセンサー:
約 45cm ∼ 35cm

(点滅)

約 30cm 以下

コーナーセンサー:
約 30cm 以下
バックセンサー:
約 35cm 以下

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