Toyota Land Cruiser Prado (2018 year). Manual japanese — part 22
335
6-1. お手入れのしかた
6
お手入れのしかた
警告
■
異常があるタイヤの使用禁止
異常があるタイヤをそのまま装着していると、走行時にハンドルをとられたり、
異常な振動を感じることがあります。また、次のような事態になり、思わぬ事
故につながるおそれがあり危険です。
●
破裂などの修理できない損傷を与える
●
車両が横すべりする
●
車の本来の性能(燃費・車両の方向安定性・制動距離など)が発揮されない
■
タイヤ空気圧警報システム
★
を初期化するとき
必ず指定空気圧に調整してからリセットスイッチを押してください。
お守りいただかないと、タイヤ空気圧が低下してもタイヤ空気圧警告灯が点灯
しない、または適切な空気圧でもタイヤ空気圧警告灯が点灯してしまうことが
あります。
■
タイヤ交換時の注意
●
ねじ部にオイルやグリースをぬらないでください。
ナットを締めるときに必要以上に締め付けられ、ボルトが破損したり、ディス
クホイールが損傷するおそれがあります。またナットがゆるみホイールが落下
して、重大な事故につながるおそれがあります。オイルやグリースがねじ部に
付いている場合はふき取ってください。
■
異常があるホイールの使用禁止
亀裂や変形などがあるホイールは使用しないでください。走行中にタイヤの空
気が抜けて、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
●
必ずナットのテーパー部を内側にして取
り付けてください。
テーパー部を外側にして取り付けると、ホ
イールが破損しはずれてしまい、重大な傷
害におよぶか、最悪の場合死亡につながる
おそれがあります。
テーパー部
336
6-1. お手入れのしかた
注意
■
走行中に空気もれが起こったら
走行を続けないでください。
タイヤまたはホイールが損傷することがあります。
■
タイヤ・ホイール・空気圧バルブ/送信機(タイヤ空気圧警報システム装着車)
・
バルブキャップの修理・交換
●
タイヤをホイールから脱着する際は、空気圧バルブ/送信機が損傷しないよう
注意してください。脱着手順の詳細は、トヨタ販売店へご相談ください。
●
トヨタ指定の純正ホイールを使用してください。
トヨタ指定の純正ホイール以外を使用すると、空気圧警報システムが正しく作
動しないおそれがあります。
●
ホイールを交換したときは、空気圧バルブ/送信機を装着してください。空気
圧バルブ/送信機が装着されていないと、タイヤ空気圧警告灯が消灯しませ
ん。
●
バルブキャップを必ず取り付けてください。バルブキャップをはずしている
と、水が浸入してバルブが固着する場合があります。
●
バルブキャップを交換するときは、指定以外のバルブキャップを使用しないで
ください。バルブキャップが固着するおそれがあります。
■
悪路走行に対する注意
段差や凹凸のある路上を走行するときは注意してください。
タイヤの空気が抜けて、タイヤのクッション作用が低下します。また、タイヤ・
ホイール・車体などの部品も損傷するおそれがあります。
337
6
6-1. お手入れのしかた
お手入れのしかた
タイヤ空気圧について
■
タイヤ空気圧が適正でない場合
適切に調整されていないタイヤ空気圧で走行すると、次のようなことが起こる場
合があります。
●
燃費の悪化
●
乗り心地や操縦安定性の低下
●
摩耗によるタイヤ寿命の低下
●
安全性の低下
ひんぱんにタイヤ空気圧が低下する場合は、トヨタ販売店でタイヤの点検を受け
てください。
■
タイヤ空気圧の点検のしかた
タイヤ空気圧の点検の際は、次のことをお守りください。
●
タイヤが冷えているときに点検する
●
タイヤ空気圧ゲージを必ず使用する
タイヤの外観だけでは空気圧が適正かどうか判断できません。
●
走行後はタイヤの発熱により空気圧が高くなります。異常ではありませんので
減圧しないでください。
●
荷物を積んだり、多人数で乗車するときは荷重を不均等にかけないようにする
タイヤの空気圧を適正に維持するために、タイヤの空気圧点検を月に 1
回以上実施してください。(→ P. 429)
知識
338
6-1. お手入れのしかた
警告
■
タイヤの性能を発揮するために
適正なタイヤ空気圧を維持してください。
タイヤ空気圧が適正に保たれていないと、次のようなことが起こるおそれがあ
り、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
過度の摩耗
●
偏摩耗
●
操縦安定性の低下
●
タイヤの過熱による破裂
●
タイヤとホイールのあいだからの空気漏れ
●
ホイールの変形、タイヤの損傷
●
走行時にタイヤが損傷する可能性の増大
(路上障害物、道路のつなぎ目や段差など)
注意
■
タイヤ空気圧の点検・調整をしたあとは
タイヤのバルブキャップを確実に取り付けてください。
バルブキャップをはずしていると、ほこりや水分がバルブに入り空気が漏れ、
タイヤの空気圧が低下するおそれがあります。
339
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
ボンネット
ボンネット解除レバーを引く
ボンネットが少し浮き上がります。
レバーを左に引いてフックをは
ずし、ボンネットを持ち上げる
■
バッテリー端子をはずすときは
バッテリー端子をはずすと、コンピューターに記憶されている情報が消去されま
す。バッテリー端子をはずすときは、トヨタ販売店にご相談ください。
車内からロックを解除して、ボンネットを開けます。
1
2
知識
340
6-2. 簡単な点検・部品交換
警告
■
走行前の確認
ボンネットがしっかりロックされていることを確認してください。
ロックせずに走行すると、走行中にボンネットが突然開いて、重大な傷害にお
よぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
エンジンルームを点検したあとは
エンジンルーム内に工具や布を置き忘れていないことを確認してください。
点検や清掃に使用した工具や布などをエンジンルーム内に置き忘れていると、
故障の原因になったり、また、エンジンルーム内は高温になるため車両火災に
つながるおそれがあり危険です。
■
ボンネットを閉めるときは
注意
■
ボンネットやダンパーステーへの損傷を防ぐために
●
ボンネットを閉めるときは、体重をかけるなどして強く押さないでください。
ボンネットがへこむおそれがあります。
●
ボンネットには、ボンネットを支えるためのダンパーステーが取り付けられて
います。ダンパーステーの損傷や作動不良を防ぐため、次のことをお守りくだ
さい。
・ ビニール片・ステッカー・粘着材などの異物をステーのロッド部(棒部)に
付着させない
・ ロッド部を軍手などでふれない
・ ボンネットにトヨタ純正品以外のアクセサリー用品を付けない
・ ステーに手をかけたり、横方向に力をかけたりしない
手などを挟まないように注意してくださ
い。
重大な傷害を受けるおそれがあり危険で
す。
341
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
エンジンルームカバー
クリップ中央部分を押し上げる
挿し込む
クリップ中央部分を押す
メンテナンス時など、必要に応じて取りはずすことができます。
エンジンルームカバーの取りはずし方
中央部分を押す
引き抜く
クリップの取り付け方
1
2
中央部
1
2
3
342
6-2. 簡単な点検・部品交換
警告
■
けがを防ぐために
エンジンルームカバーを取りはずす前に、エンジンスイッチを OFF にしてくだ
さい。熱くなった部品でやけどをしたり、作動中の部品に巻き込まれて重大な
傷害を受けるおそれがあり危険です。
注意
■
エンジンルームカバーを取り付けたあとは
もとの場所に確実に取り付けられていることを確認してください。
343
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
AdBlue
£
(尿素水)の補充(ディーゼル車)
AdBlue
£
の残量が少なくなると警
告メッセージと警告灯でお知らせ
します。(→ P. 344)
この車は排気ガス中の窒素酸化物を低減するために AdBlue
£
を使用し
ています。AdBlue
£
は走行に伴い消費されるため、以下のことにご留意
ください。
●
1000km 走行すると、1L の AdBlue
£
を消費します。 通常は、最大
まで補充した状態から約 12000km 走行すると、残量がなくなりま
す。
ただし、走行状況によっては、それよりも早くなくなる場合があり
ます。
●
走行可能距離が約 5000km 以下になると、警告灯・警告メッセージ
が点灯します。
●
残量がなくなるとエンジンを再始動できなくなります。
●
補充の際に誤ってこぼしてしまうと、車両の部品や塗装などの損傷
につながるおそれがあります。
補充する際は、トヨタ販売店で補充することをおすすめします。
AdBlue
£
の警告灯・警告メッセージ
344
6-2. 簡単な点検・部品交換
■
マルチインフォメーションディスプレイに AdBlue
®
に関する警告メッセージが
表示されたとき
それぞれ、次のように対処してください。
■
AdBlue
£
の補充について
AdBlue
£
(ISO 22241-1 に準拠したもの)を使用してください。
AdBlue
£
(アドブルー)はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です。
■
AdBlue
£
に関する警告メッセージの走行可能距離について
走行可能距離は、目安としてご利用ください。補充方法・運転状況・走行環境な
どにより、表示された走行可能距離と実際の走行距離とが異なる場合がありま
す。
警告メッセージ
対処方法
「AdBlue を
5000km 以内に
補充してください」
AdBlue
®
を補充してください。
トヨタ販売店で補充することをおすすめし
ます。
「AdBlue を
2000km 以内に
補充してください」
「AdBlue 残量が
少なくなっています
あと 800km で
再始動不可
AdBlue を
補充してください」
表示されている距離をこえて走行すると、エ
ンジンを再始動できなくなります。ただちに
AdBlue
®
を補充してください。
トヨタ販売店で補充することをおすすめし
ます。
「AdBlue 残量が
少なくなっています
エンジン再始動不可
AdBlue を補充してください
取扱説明書を参照ください」
ただちに AdBlue
®
を補充してください。
エンジンを停止させると、再始動できませ
ん。エンジンを停止せず、ただちにトヨタ販
売店にご連絡ください。
知識
注意
■
AdBlue
£
の残量が少なくなったとき
AdBlue
£
の残量がなくなると、エンジンを始動できなくなります。
残量がなくなる前に AdBlue
£
を補充してください。
トヨタ販売店で補充することをおすすめします。
345
6-2. 簡単な点検・部品交換
6
お手入れのしかた
AdBlue
£
の残量がなくなってエンジンが始動できなくなってしまったと
きは、約 3.8L 以上の AdBlue
£
を補充することで、エンジンを始動する
ことができます。次の手順で AdBlue
£
を補充してください。
(AdBlue
£
タンク容量は 12.1 L です)
平坦な場所に駐車してエンジンスイッチを OFF にし、ボンネットを開
ける(→ P. 339)
補給口のキャップを開け、あふれ
ないようゆっくりと AdBlue
£
を
補充する
開ける
閉める
キャップが「カチッ」と鳴るまで閉
めてください。
エンジンが始動することを確認する
警告灯・警告メッセージが消えたことを確認してください。
トヨタ販売店で AdBlue
£
をいっぱいまで補充することをおすすめします。
■
AdBlue
£
を補充するとき
AdBlue
£
の補充後は、エンジンが始動するまでの時間が通常よりも数秒、長く
なることがあります。
緊急時にご自身で AdBlue
£
を補充する場合
1
2
1
2
知識
3
346
6-2. 簡単な点検・部品交換
注意
■
AdBlue
£
を補充するとき
AdBlue
£
を補充するときは次のことをお守りください。お守りいただかないと
車両の部品や塗装などの損傷につながるおそれがあります。
●
AdBlue
£
以外の尿素水を補充しない
●
AdBlue
£
が車両の塗装部分に付着してしまった場合は、すぐに水で洗い流す
●
AdBlue
£
をエンジンルームにこぼしてしまった場合は、水を含ませた布です
ぐにふき取る
■
AdBlue
£
の保管について
AdBlue
£
を保管するときは次のことをお守りください。お守りいただかないと
車両の部品や塗装の損傷、また、AdBlue
£
の成分が変質し異臭の発生につなが
るおそれがあります。
●
AdBlue
£
を車内に放置しない
●
AdBlue
£
の容器を密閉し、直射日光の当たらない、換気の良い冷暗所に保管
する
347
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
エアコンフィルターの交換
エンジンスイッチを OFF にする
グローブボックスを開き、ダン
パーステーのピンをはずす
グローブボックス側面を内側
に押して上部のツメを片側ず
つはずし、下部のツメをはずし
て取りはずす
フィルターカバーを取りはず
す
エアコンを快適にお使いいただくために、エアコンフィルターを定期的
に交換してください。
交換のしかた
1
2
3
4
348
6-2. 簡単な点検・部品交換
フィルターを取りはずし、新し
いフィルターと交換する
「↑ UP」マークの矢印が上を向くよ
うに取り付けます。
取り付けるときは、取りはずしたときと逆の手順で取り付ける
■
エアコンフィルターの交換について
エアコンフィルターは下記の時期を目安に交換してください。
15000km[7500km
※
] ごと
※
大都市や寒冷地など、交通量や粉じんの多い地区
■
エアコンの風量が減少したときは
フィルターの目づまりが考えられますので、フィルターを交換してください。
5
知識
注意
■
エアコンを使用するときの注意
●
フィルターを装着せずにエアコンを使用すると、故障の原因になることがあり
ます。必ずフィルターを装着してください。
●
フィルターは、交換するタイプです。
水洗いやエアブローによる清掃はしないでください。
6
349
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
ウォッシャー液の補給
次のような場合は、ウォッシャー液を補給してください。
●
ワイパースイッチを操作しても
ウォッシャー液が出ないとき
●
マルチインフォメーションディ
スプレイに「ウォッシャー液不
足」が表示されたとき(寒冷地仕
様車のみ)
●
ゲージでの点検の際、液面が LOW
の位置に近付いていたとき(ゲー
ジ装着車のみ)
■
ゲージ
★
の使い方
知識
ウォッシャー液の膜が張っているゲージの
穴部の位置を確認して、ウォッシャー液の残
量を判断します。
残量がゲージの先端から 2 つめの穴部より
下まわった(LOW の位置まで低下した)ら、
ウォッシャー液を補給してください。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
現在の
液量
350
6-2. 簡単な点検・部品交換
警告
■
ウォッシャー液を補給するときは
エンジンが熱いときやエンジンがかかっているときは、ウォッシャー液を補給
しないでください。
ウォッシャー液にはアルコール成分が含まれているため、エンジンなどにかか
ると出火するおそれがあり危険です。
注意
■
ウォッシャー液について
ウォッシャー液のかわりに、せっけん水やエンジン不凍液などを入れないでく
ださい。塗装にしみが付くことや、ポンプが故障してウォッシャー液が出なく
なるおそれがあります。
■
ウォッシャー液のうすめ方
必要に応じて水でうすめてください。水とウォッシャー液の割合は、ウォッ
シャー液の容器に表示してある凍結温度を参考にしてください。
Нет комментариевНе стесняйтесь поделиться с нами вашим ценным мнением.
Текст